画像検査で関節の変化をみる

X線検査で関節の変化をいち早くみつける
リウマチの画像検査

リウマチの画像検査

関節リウマチは、関節の変化をいち早く見つけることが治療の第一歩。診断にはX線検査が欠かせません。次のようなことを行うのに大変有効な方法です。

  • 1関節リウマチの診断
  • 2ほかの病気との判別
  • 3クラスの判定(どれくらいの日常生活が送れているか)
  • 4病期=ステージの判定(関節の破壊レベルの判定)
  • 5予後の判定

関節リウマチは、関節の変化をいち早く見つけることが治療の第一歩。診断にはX線検査が欠かせません。次のようなことを行うのに大変有効な方法です。

初期の診断には、通常は手と足のX線撮影を行います。さらに、痛む場所があれば、その部分の関節も撮影します。関節の変化は、ステージであらわします。

ステージー1 初期

滑膜の炎症は、関節のまわりの組織の影となって写ります。軟骨の変化が進むと(軟骨そのものは写りません)、関節の骨と骨の問が狭くなって見えます。また、骨が萍く写ることがあります。骨粗しょう症の状態です。

ステージー2 進行期

病変が進むと、軟骨と軟骨が接する部分がさらに狭くなります。また骨の衣面が削れる「骨びらん」が、虫食い状に穴があいたように写し出されます。

ステージー3 高度期

やがて軟骨が消失すると、骨の破壊がはっきりわかるようになります。亜脱臼・脱臼や変形のレベルを画像化して見ることができますので、手術法を探るときなどにも重要です。

ステージー4 末期・荒廃期

骨と骨がくっつき1つの骨のようになる「強直」や、骨がとけて骨と骨が離れる「ムチランス変形」の様子が写されます。

超音波検査などでこまかな診断が可能に

X線検査は、このところ高感度フィルムが発達して、初期の病変も見つけられるようになっています。しかし、それでも不十分であるとして、最近、注目されているのが、関節超音波検査(エコー)です。比較的簡単にできる検査です。

この検査では、関節の炎症が強い場合は血流シグナルが検出されます ので、関節のはれの質を診断できるとされています。また、MR(磁気共鳴断層撮影) 検査や、CT(コンピュータ断層撮影)検査が行われることもあります。X線検査と、これらの検査を組み合わせることで、さらにこまかな診断が可能になっています。

関節炎に的をしぼったMR検査

MR検査を受けたことがある人なら、ご存じでしょう。真っ暗な小部屋に閉じ込められ、ガンガンと妙な音がする中で、30分~1時間もじっとがまんしなければならない検査は、あまり心地よいものではありません。そんなイメージを一変させるのが、関節炎に的をしばったMR検査です。

両手が入るくらいの小さな装置で、骨の変化だけでなく、特殊な造影剤を使うことで小さな滑膜増殖も写し出すことができます。すでに米国の関節炎専門クリニックでは使用されていますので、MR先進国の日本でも、いずれ導入されると思います。