リウマチと妊娠

関節リウマチの人の結婚、妊娠、出産

リウマチと妊娠

関節リウマチの発症は、30~40代の女性に多く、20代で発症する人もかなりみられます。20~40代は、結婚、妊娠・出産、育児と、女性の人生の中ではもっとも変化に富む時期です。結婚前に発症した場合は、病気があるのに無事 に家庭生活が営めるかと、不安に思う人もいるでしょう。

しかし関節リウマチが、結婚の障害になることはありません。気持ちを強くもちましょう。結婚前には、二人でよく話し合ってください。病気の状態や、今後の治療の見通しなど、二人でいっしょに医師から説明を受けることも大切です。前もって計画的に治療を進めていく必要がありますので、妊娠・出産については、結婚当初から、医師と相談するようにしてください。

妊娠・出産のためには病気のコントロールが必要

一般的に、関節リウマチの患者さんが妊娠すると、状態はよくなるといわれています。調査では、妊娠3ヵ月で50%、妊娠後期では60%の人のリウマチが改善し、20%の人は悪化したという報告があります。症状の改善は妊娠中つづきますが、出産後は半年以内に、90%の大が再発し、元の状態になります。人によっては、悪化する場合もあります。これには、妊娠中に増えていた免疫抑制物質が少なくなることや、授乳中に分泌されるプロラクチンというホルモンの影響が考えられます。 授乳を早めにやめる、といった対処をしましょう。

リウマチは遺伝病ではありません

関節リウマチには遺伝的、体質的要素がありますが、遺伝病ではありません。環境的な因子が加わってはじめて発病するのです。このような病気は、高血圧、膠原病、アレルギー疾患など、ほかにも数多くあります。

薬による影響には注意が必要

母体が治療のためにのむ薬の中には、胎児へ影響するものがありますので注意が必要です。

非ステロイド性抗炎症薬

非ステロイド性抗炎症薬の催奇性(奇形を誘発)については、現在では否定的ですが、胎児の心臓動脈を収縮させたり、閉塞させる危険があります。また分娩を遅らせたり、分娩時に子宮の収縮を弱める作用もあるため、使用は中止します。

抗リウマチ薬

抗リウマチ薬は、妊娠中は使用できません。金製剤、D‐ペニンラミン、メトトレキサートには催奇性があり、さらにメトトレキサートは薬剤が肝臓に数力月とどまるため、妊娠3ヵ月前には中止することが望ましいとされています。いずれにしても、薬を服用している人が気づかないうちに妊娠し、そのまま薬をのみつづけてしまうことはありうることです。結婚当初から医師と相談し、病気の活動性を十分にコントロールした上で、安定した状態で妊娠することが大切です。

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