リウマチの痛み

リウマチの痛みの特徴はじわじわと進む炎症性の痛み

リウマチの痛み

関節リウマチは「痛み」の病気ですが、痛風のように短時間のうちに澂痛が加速していくものとは、あらわれ方が違います。初期の痛みは、常に持続するわけではなく、よくなったり悪くなったりしながら、じわじわと進むケースが大多数です。当初は、じっとしているときはほとんど痛みません。はれている部分を押すと痛んだり(圧痛)、ものを動かす、タオルをしぼる、水道の蛇口をひねるなど、動かしたときに痛み(運動痛)を感じます。

しかし病状が進むと、しだいにじっとしていても痛む(自発痛)ようになります。それは、刃物で切ったような鋭い痛みではなく、万力でしめつけられるような々と表現される痛みです。これらは炎症性疼痛と呼ばれるもので、滑膜に起こる炎症がもたらす痛みです。炎症が起こった関節には、炎症細胞(リンパ呟など)から放出されたサイトカインや発痛物質が充満し、関節液を増やして、痛覚神経を刺激したり圧迫して痛みを起こすのです。 痛みは精神的ストレス、湿気、気圧の低下などの影響を受けると強くなります。

また、天候がくずれる前は、痛みやこわばりが強くなることが多いようです。なお若い女性で、関節の痛みが中心にあり、はれることがない場合は、全身性エリテマトーデスや多発性筋炎など、ほかの膠原病がないかを確かめる必要があります。

骨や神経に問題が起こっても、痛みがあらわれる

関節リウマチでは、骨の破壊などが進むと、炎症性ではない別の原因による痛みが生じます。

阻血性疼痛

これは、血流が阻害されるために起こる痛みです。関節の破壊が進むと、勁かすことが不自由になり、関節を曲げ伸ばしする筋肉や周囲の組織が萎縮します。その部分は血流が悪くなり、慢性的な酸素不足の状態になります。

こういった状態にある筋肉や組織は、寒さなどで血管が収縮すると酸素不足がさらに進み、痛覚神経が刺激されて痛みを感じます。

機械的疼痛

関節リウマチによって、骨が弱くなるために生じる痛みです。軟骨が薄くなったり消失したりすると、関節を動かすときの衝撃が直接、骨にかかって痛みます。さらに骨と骨がかみ合う面が壊れても、動くたびに摩擦が起こり、痛みます。

これらの痛みは、安静にしていると治まりますが、それだけでは根本的な解決にはなりません。関節リウマチの患者さんの多くが、骨粗しょう症を合併しますが、そういった場合、この機械的な痛みは避けられなくなります。

絞扼性の神経障害

関節の近くには、狭いトンネル状の部位があり、その中を神経が通っています。関節のはれが大きくなり、周囲を圧迫するようになると、この 神経がしめっけられるように抑され、痛みやしびれが起こります。

関節の中だけでなく、外にある神経も痛むようになるのです。手根管症候群(腕から手先に伸びる神経の障害。しびれ感や、ピリピリ、ピリピリした痛みがある)は、代表的な症状です。