妊娠初期の腹痛

妊娠初期の気になる腹痛、お腹の張り

この記事は福岡の病院の産婦人科専門医が監修しています
妊娠初期の腹痛

生理痛のような痛みがある場合、切迫流産の可能性もあります。ただ、おなかの痛みは、どこからの痛みなのかわかりにくく、「子宮の周りが痛い」と受診した妊婦さんが、実は腸にガスがたまって痛かったということもよくあることです。 腸にガスがたまってた状態でおなかが冷えると、痛みが出やすくなり、差し込むような痛みを感じがちです。

激痛や出血を伴うおなかの痛みでない場合は一度温めてみて、おさまるかどうか確認を。温めても治らない場合は、流産や切迫流産、異所性妊娠などの可能性があるので、受診しましょう。

妊娠初期の腹痛は温めても痛みが止まらなかったら受診しましょう

おなかの痛みがある場合は、まず体を温めてください。冷暖房を調節する、カーディガンを1枚羽纎る、靴下をはく、ひざ掛けをかける、入浴するなどいろいろためしてみて。 体を温かくして痛みが止まれば、特に受診の必要はあリません。温めてみても痛みが続いたり、ひどくなってくるようなら、受診しましょう。

おなかに負担をかけない生活を心がけて

おなかに痛みがあっても、安静にすればおさまってくるようなら、心配ありません。ただよくなっても無理は禁物です、今までの生活を見直して、自分にもおなかの赤ちゃんにも負担のない生活を心がけましょう。

一日数回の軽いおなかの張りなら大丈夫

おなかの張りは、おもに子宮の収縮によって起こります。夕方になって疲れたときや、いつもよりよく動いたり、 お通じやセックス、ごはんのあとなどに、一日に5、6回くらいキューッと張る程度なら、問題ありません。子宮はこうして収縮を繰り返しながら、出産に備えているのです。子宮が収縮しても子宮内は羊水で満たされているので、赤ちゃんに刺激はほとんど伝わりません。

ただし、1時間に5、6回も張りを感じるようなら、陣痛の始まりの可能性があります。36週を越えていれば問題ないのですが、それより前だと早産になる危険があるので、すぐに病院に連絡して、対処を。

おなかの張りに、痛みやおしっこが近くなるなどの症状がともなえば、クラミジアなどによる子宮内感染症や、卵巣嚢腫、子宮内膜症による癒着、膀胱炎などが原因のことも。その場合も医師の診察を受けましょう。

妊娠初期の、お腹の張りはシムスの体位で横になって休息

出血がなく、一日5、6回程度感じるおなかの張りは、妊娠中の生理的なもの。張ってきたと感じたら、治まるまで横になって休みましょう。

「シムスの体位」といって、横になった下側の足をかるく伸ばし、上側のひざを曲げて前に落として、おなかに体重がかからないように空間をつくる姿勢は、安静時の代表的なもの。

ひざや腕にクッションを当てると、よりらくになります。ただし1時間に5、6回以上張りを感じたり、出血をともなうようなら、病院にすぐ連絡を。

妊娠初期の腹痛を防ぐコツ

体を動かしすぎない

適度な運動はおすすめですが、おなかが張ったらストップ。「適度」を超 えたというサインです。

ストレスをためない

ストレスがあると、筋肉はかたく収縮します。子宮も同じこと。ストレス解消を心がけて。

体を冷やさない

特に下半身が冷える と、血行が悪くなりおなかが張ります。おなかや足は冷やさないで。

疲れたら横になる

横になることが、おなかの張り対策のいちぱんの方法。血流が子宮に送られやすくなります。

重いものを持たない

重いものを持つとおなかに力が入り、子宮の筋肉も張ることになります。

妊娠初期の腹痛で考えられるトラブル

靭帯が引っ張られる妊娠初期に多い

子宮を支えている靭帯が引っ張られ、つれるような感覚を「張り」と感じることも。

異所性妊娠

「おなかが張る」ような感じではなく、激痛の鳩合は、異所性妊娠の可能性も。ただ、妊娠検査薬の普及で早い時期から妊娠がわかるようになり、早く超音波検査(エコー)を受ける人がふえたので、大事に至ることはまれです。

卵巣の腫れ

妊娠初期にホルモンの影響で一時的に卵巣が腫れ、おなかに痛みを感じることがあります。ほとんどは妊娠13週~妊娠14週ごろには自然に小さくなり、痛みもなくなるので心配ありません。

切迫早期流産

切迫早期流産の主な症状は「出血」「おなかの張り・痛み」の2つです。切迫流産とは、妊娠22週未満に出血や下腹部痛といった症状があり流産のリスクがある状態のことで、妊娠が継続するケースも多くあります。その中で12週未満のものを「切迫早期流産」と呼んでいます。

  • 出典元:妊娠について知っておきたいこと
    監修 岡山医療センター産婦人科 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医 塚原 紗耶

妊娠初期をサポート| FORTIES

この記事は妊娠初期をサポートする情報メディアサイトとして病院の医師、産婦人科専門医が監修した文献をもとにFORTIESが加筆・修正し掲載しました(2018.08.06)

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