不妊と妊娠

不妊

いつかは赤ちゃんが欲しいと思っていても、いざというときに妊娠するかは、そのときでないとわからないもの。でも、「今のところ赤ちゃんができない」のと「不妊」とは、決してイコールではありませんまだまだ神秘的なことが多い妊娠のメカニズムですが、基礎知識をもう一度確認してみましょう。

不妊を心配する人が増えていますが、実数の増減は不明

不妊症がクローズアップされる機会が増えてきて、「もしかして私も?」と不安をあおられている人もいるようです。避妊を解けばすぐに妊娠するものと思い込んでいて、現実にそうならないと、自分で勝手に不妊と思い込んでしまう傾向がみられます。不妊治療に通う女性の数は着実に増えていますが、知識が行き渡ったことや、治療技術が進歩したこと、結婚が遅くなって早めに治療に行く人が増えた、などの影響が大きいようです。

10組に1組が不妊症といわれるものの、不妊そのものが増えているというデータはありません。

タイミングよくセックスしても、1ヵ月で妊娠に至るのは20%

夫婦にまったく異常がなく、普通にタイミングよくセックスをした場合、1ヵ月で妊娠するのは20%。それ以外も、じつは受精までこぎつけているといわれますが、そのときの受精卵に染色休異常などがあって着床能力がないため、妊娠成立に至らないものと考えられています。つまり、排卵時にセックス しても、一回で妊娠するのは5人に1人。これを1年間繰り返せば、計算上では90%の人が妊娠するといわれます。

しかし、現実の生活では、毎月必ず排卵の時期にタイミングよくできるとはかぎりません。ちょっと生理の時期がずれて、排卵日をはずしてしまうことはよくありますし、夫の出張など、なんらかの事情で機会が持てないこともあるでしょう。自分で不妊症と思い込んでいる人のなかには、たまたま妊娠しなかっただけの人も多いのです。

自分でできるのは、必要以上に神経質にならないこと

不妊治療も含めて、妊娠成立には不確実な部分がたくさんあるのが現実。欲しいと思ったらすぐにできるというものでもないし、何回か 不成立を繰り返しながら、何年かたって、急に妊娠するのもよくあることです。

「赤ちゃんができないのでは?」と思いつめて、ストレスが高じると、よけいに妊娠しづらくなってしまいます。妊娠の成立には、ホルモンがスムーズに分泌されることが前提条件。ホルモンのコントロールタワーは脳の視床下部というところにあり、ストレスの影響を受けやすいのです。妊娠を意識するあまりセックスが義務的になってしまうのも、妊娠率に影響します。

「そのうち妊娠するだろう」くらいにのんびりかまえて、セックスを楽しむ心のゆとりを大切にしたいもの。妊娠を待ちながら、子どもを持つということについて夫婦でじっくり話しあうのも、賁重な時間だと考えたいですね。

Share: