妊娠初期の便秘ケア

妊娠初期の便秘をケア

この記事は福岡の病院の産婦人科専門医が監修しています
妊娠初期の便秘

便秘がちになる妊娠初期の食物繊維の目安は1日20~25g

妊娠中はホルモンの影響で腸のぜん動運動が鈍くなり、また大きくなる子宮に腸が圧迫されることから、便秘がちに。腸の働きを助ける食物繊維が豊富な食品を食べましょう。

食物繊維には、ごぼうやきのこ、豆類などに含まれる「不溶性食物繊維」と、海藻類や果物などに含まれる「水溶性食物繊維」があります。 便秘予防には、両方をバランスよく、1日20~25gを目安にします。

便秘の改善には、腸内環境を整えることも大切です。 腸内の善玉菌となり、悪玉菌を追い出す効果のある、乳酸菌をとりましょう。

乳酸菌は、ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品に多く含まれています。 りんごやバナナ、キウイなど多くの果物に含まれるペクチンという成分は、水溶性食物繊維の一つです。

また、柑橘系の果物に含まれるクエン酸は、腸を刺激してぜん動運動を活発にする働きもあります。 ただし、果物は果糖も多いので、食べすぎには注意しましょう。

水分補給も大切です。1日約1Lの水分を目安にしましょう。ただし3~4日間も出ない場合は、産院の医師に相談し、便秘薬を処方してもらいましよう。

妊娠初期に便秘になる理由

妊娠すると黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増え、その影響で筋肉が弛緩して腸の動きが鈍くなります。運動不足なども便秘の一因になります。

日に日に大きくなる子宮が腸を圧迫し、 腸の動きを鈍らせることが原因です。また、 おなかの赤ちゃんが気になってトイレでりきめないことも。

妊娠初期に痔になる理由

大きくなる子宮が肛門周辺の静脈を圧迫すること、便秘でかたくなった便をいきんで排泄すること、血流の悪化などが痔になる要因です。

妊娠初期の便秘&痔の予防と対策

水分をこまめに

朝は腸の動きが活発なので、起床後すぐにコップ1杯の冷水を。1日に約1Lの水分をとると○。

食物繊維と乳酸菌をとる

ごぼう、きのこ、さつまいも、海藻類、乳製品など、食物繊維や乳酸菌などを多く含むものを食べて。

適度な運動

長時間同じ姿勢を保つのはNG。体調がよければ散歩をし、軽く汗をかく程度の家事をしましょう。

症状がつらいときは 産婦人科で便秘薬を処方してもらいましょう

3~4日以上も便通がない、おなかが張って苦しい、かたい便で排泄しにくい場合は、主治医に相談を。赤ちゃんに影響のない便秘薬を処方してくれます。

便秘解消のポイント

  • 食物繊維、乳酸菌、クェン酸、ビフィズス菌を含む食品をとろう。
  • 水分を多めにとって、腸の働きを活性化させよう。
  • 決まった時間にトイレに行く習慣をつけ、体のリズムを整えよう。

妊娠初期の便秘解消におすすめの食材

ヨーグルト

整腸作用のあるビフィズス菌が、腸内を整えて働きを活性化します。良質のタンパクを多く含むので、妊娠中におすすめの食材です。

きのこ類

食物繊維を多く含み、便の量を増やす食材。低カロリー なので体重管理にも役立ちます。妊娠中の便秘対策には効果的。

海藻類

整腸作用がある上、食物繊維だけでなくビタミンやミネラルも豊富にとれます。腸内のぜん動運動を活発にする効果も。

  • 出典元:妊娠について知っておきたいこと
    監修 岡山医療センター産婦人科 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医 塚原 紗耶

妊娠初期をサポート| FORTIES

この記事は妊娠初期をサポートする情報メディアサイトとして病院の医師、産婦人科専門医が監修した文献をもとにFORTIESが加筆・修正し掲載しました(2018.08.06)

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