妊娠中の貧血と対策

妊娠すると体内に大量の血液が必要

妊娠中の貧血と対策

妊娠中の貧血のばとんどは、血液をつくる鉄分が不足 する「鉄欠乏性貧雎」といわれるもの。 妊娠中は、体内の血液量が増えて水増しされるため、放っておいても血液が薄くなり、貧血になりやすい状態に。 そのうえ胎盤やへその緒にも血液が流れ込みますし、赤ちゃんの血液をつくるためにも鉄分が使われますから、どうしても不足ぎみになるのです。

貧血になるとめまいやたちくらみ、だるい、手足が冷えるなどの症状が出ます。でも、よほど慢性的な貧血でないと症状があらわれないことも多く、多くは初期、中期、後期にそれぞれ行われる血液検査によって、発見されます。

お産に備えてきちんと治療を

おなかの赤ちゃんは、幸いなことに母体から優先的に鉄分を摂取することができるので、直接貧血の影響を受ける ことはありません。 しかし、貧血があると陣痛がなかなか強くならずにお産が長引きやすく、帝王切開になったり、 出血しやすくなります。

ひどい場合には大出血をして輸血が必要になったり、命の危険をともなうことも。 治療には、食事療法と同時に、鉄剤で鉄分を補うのが一般的。 とくに初期の検査で貧血が認められた場合は、妊娠中はさらに悪化することが多いので、きちんとした治療が不可欠です。

妊娠中の貧血の対策

鉄剤の上手なのみ方

コーヒーや紅茶、日 本茶に含まれるタンニンは、鉄分の吸収を妨げるので、鉄剤をのむ前後1時間は控えるように。麦茶ならタンニンを含まないので大 丈夫です。 人によっては吐きけや胃の痛み、便秘など の副作用が出ることがあり ますが、医師に相談すれば合う薬に替えてもらえます。

薬をのみはじめて 血中の鉄分量が増えても、 体内にはつねに一定量の鉄分を貯蔵しなければならないので、指示があればさらに続けてのみましょう。 鉄剤をのむと便が黒くなりますが、吸収されない鉄分の色なので心配いりません。

たんぱく質やビタミンCもいっしょに

血液中で酸素を運ぶヘモグロビンは、鉄分(ヘム)とたんぱく質(グロビン)とで構成されています。 そのため、乳製品や肉・魚・貝類、大豆製品など、良質のたんぱく質も充分とらないと、貧血は改善されません。 また、食品中の鉄分の吸収を高めるビタミンCも胞要。野菜や果物、いも類に多く含まれます。

鉄分の多い食品をとる

鉄分はレバー(豚・鶏・ 牛)のほかに、わかさぎ、 いわし、まぐろなどの魚、あさり、しじみ、かきなどの貝類、大豆、豆腐、納豆などの大豆食品、ほうれん草、小松菜、かぼちゃなどの緑黄色野菜、ひじき、わかめなどの海藻類、切り干し大根などに多く含まれます。

必要量をとるためには、 1日3回の食事の中で、いろいろな食品からバランスよくとりましょう。

Share: