妊娠初期の食品添加物

妊娠初期に気をつけたい食品添加物・環境汚染

妊娠初期の薬

ふだんは無頓着に過ごしていても、いざ妊娠となると食べるものや環境が急に気になりだす人が多いようです。まだ解明されていないことが多いこれらの影響。どう対処したらいいのでしょうか。

食品添加物などの人への影響はまだ不明

現在使われている食品添加物や農薬は、国が認可したものなので、食べてすぐに具合が悪くなるようなことはありません。でも、摂取して何十年後の安全性や、何種類かを合わせた場合の影響までは不明です。漬けものや魚肉練り製品に使われている甘味料のサッカリンは、一度発がん性を疑われて禁止され、再び認可されたもの。

また、合成着色料の赤色104号、赤色106号、赤色2号などは、海外では発がん性の疑いから使用が禁止されているのに、日本では使われています。このように、不安な要素を残しつつ使われているものも、たくさんあるのが事実。

ただ、薬と達って効米や影響を実証することができないため、因果関係の特定は不可能といってもいいでしょう。環境汚染物質で社会問題になっているダイオキシンでさえ、人体への影響は科学的に解明されていないのです。

赤ちゃんに影響があるとしたら?

胎児は成長に必要な栄養を、すべて母体から吸収しています。お母さんの囗から入ったものは、当然赤ちゃんにも移行します。食品添加物や農薬で影響が心配されるのは発がん性。変異原性といって、遺伝子が傷つき、正常でない遺伝子が子孫に伝わると、何代かあとで悪い影響が出てくるおそれがあるものもあります。

また、アレルギーの原囚になるという説もあります。環境ホルモンは、体内に入るとホルモンに似た作用をして、生殖器官の退化や奇形の増加など、さまざまな異変を起こすといわれています。

ダイオキシンは母体にいる間、母親の食べたものから受け継ぐだけでなく、母体内に蓄積されたものが母乳に移行するので、量が多いほど、母乳中の濃度は高くなっていきます。ただ、それが実際赤ちゃんにどんな影響を及ぼすか、はっきりしたことはまったくわかっていません。

まずは体にとり入れる量を減らすことから

薬やアルコール、タバコのように、はっきり害がわかっているものに比べると、食品添加物や環境汚染物質は未解明の分野です。「いちいち気にしていたら生きていけないわ」と開きなおるのもひとつの手ですが、わからないから安全だということにもなりません。

あまり神経質になりたくはありませんが、妊娠中だけでなく、産後も子どもの健康を考えていくうえで蒸しできない問題です。少し意識するだけで体にとり入れる量を減らすことができるはず。家庭でできることは、今から少しずつ始めてみませんか。

食品添加物・環境汚染の影響を減らす知恵

食品添加物

食品添加物は、保椡生や見た目をよくするために使われているもの。とる量を減らすには、インスタン卜食品を避けて、家で手作りするのがいちばんです。とはいえ、ハム、パン、豆腐、漬けもの……、ほ:とんどの食品に添加物が使われているので、すべてを避けるのは無理。

上手につきあうコツは、食品表示をチェックして、とくに健康への影響が不安なもの(ソルビン酸、亜硝酸ナトリウム、合成着色料の赤色○号など)の入った加工食品は避けること。また、一度ゆでてから使ったり、煮汁を残すなど調理の工夫で減らしたり、よくかんで唾液の解毒効果を利用する、食物繊維の多い食品を食べて体の外へ出す、などの方法があります。

環境ホルモン

ゴミ焼却場周辺の問題がクローズア ップされていますが、実際に体内 に入るダイオキシンは、食品からがほとんどです。魚介類や肉類の脂肪分に蓄積するので、脂身を避けるとか、食物繊維の多い野菜を食べて体外に早く排泄する、バランスのよい食生活で体の抵抗力を高める、なども大切です。

赤ちゃん用品には哺乳びんをはじめ、おしゃぶり、離乳食用食器などプラスチック製品が多いのですが、熱を加えると環境ホルモンが溶け出すという報告も。そのほか、カップめんの容器は紙製のものを選び、食器は陶器製かガラスに、熱を加えることの多いラップも非塩ビ系にするなど、選び方に気をつければ少しは減らせます。

農薬

絶対に避けるなら、有機野菜(化学合成農薬や化学肥料を使わないで、たい肥などで土づくりをして3年以上たった畑で作った野菜)を買うことです。最近はスーパーなどでも手に入るところがあるようですし、宅配で届けてくれる業者もあります。普通の野菜は、よく水洗いして、皮をむく、下ゆでするなど、下ごしらえをしっかりすると農薬が半減します。

また、輸入かんきつ類にはポストハーベスト(生の輸入野菜や果物が輸送中にいたむのを防ぐため、収穫後に使う防カビ剤などの薬)が残留している可能吐が。皮をむくと影響が少なくなります。

その他の化学物質

洗剤や殺虫剤、防虫剤など、家庭内には何種類もの化学物質があり、使い方を間違えれば、環境汚染物質にもなりかねません。もっとも大切なのは、使うとときには部屋の換気をよくすること。気密性の高いマンションなどでは、知らない間に高濃度になって気
分が悪くなったり、頭痛やアレルギーのもとにもなります。

また、なるべく室内に拡散しないよう、使用は最小限にしましょう。防虫剤の入ったクロゼットや衣装ケースを開けっぱなしにしない、室内の汚れはためないで、ふだんの水拭きで清潔にするなどの工夫を。