妊娠初期の切迫流産

妊娠初期の一番の心配ごと切迫流産

妊娠初期の切迫流産

「切迫流産」と文字で見るとなんだか怖い印象ですが、流産ではありません。あくまで、状態が流産に「切迫」している、ということです。

切迫流産になっても7割くらいは無事に出産

切迫流産や流産のサインになるのは、出血と下腹部の痛みです。妊娠初期の出血の多くは胎盤になる組織の周囲からのもので、赤ちゃんの心拍が確認されていればひと安心ですが、それでも妊娠12週までは慎重に。妊娠13週を過ぎていれば、切迫流産と診断された場合でも出産まで無事に妊娠を継続できることも多いでしょう。

こんなサインに要注意

出血

グラグラと出血が続く、量が多い、鮮血が続く、痛みを伴うとき。

腹痛

おなかが単に突っ張るような感じではなく、痛みを感じるときや出血を伴うとき。

治療の基本は「安静」を守ること

胎児の心拍が確認されていて、切迫流産と診断されたときは、「安静」に過ごすのが治療の基本です。症状や仕事、家庭の状況などによって、自宅安静から入院まで、安静の度合いは異なります。どのくらいの安静が必要なのかは、医師に具体的に確認しましょう。仕事は、可能であれば休んだほうがよいでしょう。 出血量が多い、上の子が家にいて安静にできない場合などは、体を休めるために入院をすすめられることもあります。

薬は、妊娠初期は積極的に使いませんが、12週以降は子宮収縮抑制剤、いわゆる張り止めの薬を使うこともあります。クラミジアや細菌による子宮頸管炎などからおなかが張ってくるようなときは、感染症の治療もします。 母体側に切迫流産の原因があるときは、サインに早めに気づくことで、ある程度は流産を防ぐことができます。なるべく横になり、体をあたため、リラックスしておなか にたくさんの血液を送ってあげましょう。

妊娠初期の流産の原因のほとんどは赤ちゃんの側にあります

赤ちゃんがおなかの中から出て、生存できるギリギリのラインは、妊娠22週とされています。このため、妊娠22週までに胎児が母体から外に出てしまうことを「流産」といいます。 流産が起こるのは妊娠全体の約10~15%程度。そのうちの8割以上が、妊娠12週までの初期に起こっています。初期流産の主な原因は赤ちゃんの染色体異常です。

つまり、流産の大半は、もともと育つことがむずかしい受精卵だったということが多いのです。 年齢的には35才以上の妊娠になると、胎児の染色体異常がふえるというデータがあり、40才以上では流産率が40%といわれています。

それ以外の母体の側の原因としては、子宮の奇形や子宮筋腫など、子宮のトラブルによるものや免疫的な因子、血液の凝固障害などがあります。 妊娠したすべての人のうち、6~7人に1人は流産するといわれるほど、流産は意外によく起こることです。もし流産しても「たまたま」ということがほとんどですが、2 回以上流産を繰り返した場合は不育症の検査を受けてみましょう。

異常妊娠で出血が起こることも

異所性妊娠

受精卵が卵管の中など、子宮内膜以外の場所に着床してしまうのが子宮外妊娠。卵管が破裂すると母体が危険なので、卵管切除などの処置が必要になります。

産婦人科で診察を受けていれば大事に至ることはありませんが、 下腹部の激痛や出血などの症状があれば受診を。

胞状奇胎

子宮の中で胎盤をつくっていくはずの絨毛組織の一部が、異常に繁殖するのが胞状奇胎。胎盤がぶどうの粒状の腫瘍になって発育し、胎児は育ちません。

症状としては妊娠8週くらいから少量の茶色っぽい出血が見られ、 妊娠7週~妊娠8週になっでも胎児心拍が確認されません。

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