妊娠13週目 出産予定日まで189~183日

この記事は福岡の病院の産婦人科専門医が監修しています
妊娠13週
  • 赤ちゃんは手を握ったり、開いたりします
  • 羊水を吸って肺呼吸の練習をします
  • 脾臓で血液がつくられ始めます
  • 刺激すると手を握る把握反射が現れます
  • 口に筋肉がつき、頬がつくられます

妊娠13週の赤ちゃん

赤ちゃんの体と腕の比率が、出生時のプロポーションに近づきつつあります。 一方、足はまだ発達中で、短いままです。 指には関節も見えて、すっかり手らしくなってきて、動きもなめらかです。

また、超音波検査(エコー)でも動きをはっきり確認できるようになります。 赤ちゃんは盛んに体を動かしているので、腕を上げたり、手を握ったりするようすを見られるかもしれません。

肝臓が造血を始めたのに次いで、脾臓でも血液細胞かつくられ始めます。 骨髄で本格的に血液細胞かつくられるまで、ほかの臓器が臨機応変にバックアップしています。

男の子の陰茎と、女の子の陰核がはっきり現れますが、超音波検査(エコー)で赤ちゃんの性別がわかるようになるのはまだ先です。

妊娠13週の症状

赤ちゃんの体の器官が発達し、ある程度の大きさになるので、超音波検査(エコー)では健康や成長のぐあいについて、多くのことがわかるようこなります。 例えば、妊娠11週妊娠14週ごろには、赤ちゃんの首のむくみ(後頸部浮腫:NT)がわかることもあります。 

この値が一定以上に大きいと、染色体異常や心臓の奇形などの確率が高くなるといわれています。 ただし、確定診断ではありません。 NT値が大きくても、まったく問題ないこともあります。

この時期までには、妊婦健診を2~3回受けていると思います。 健診が楽しみな人もいれば、そうでない人もいるでしょうが、そのうち妊娠中の習慣として慣れてくると思います。

妊娠生活を無事に過ごすためには、妊婦健診を定期的に受けることが大切です。 どんなにささいなことでも、体調の変化や気になることがあればメモしておき、健診時に主治医に相談しましょう。

妊娠中のシミやソバカス

シミやソバカスが目立ってきたり、新たにできやすくなったりします。 妊娠の影響でメラニン色素が増え、色素沈着しているのです。 このホルモン変化によるものは、妊娠性肝斑(にんしんせいかんぱん)といい、大きなシミが目や口のまわりに左右対称に出やすいのが特徴。

出産後数力月のうちにはある程度目立たなくなるので、あまり心配しないように。

ただし、紫外線の影響を受けてできたものは、残念ながら消えません。 紫外線の影響を受けやすい妊娠中は、しっかりUVケアをしましょう。

妊娠中のセックス

つわりのときにはとてもそんな気にならなかった人も、つわりが治まれば、妊娠中にセックスをしてもいいかなと思い始めるかもしれません。

切迫流産、切迫早産などのトラブルがあったり、安静を指示されていたりするときは禁止ですが、そうでなければ、セックスをしてもいい時期です。

ただし、性感染症を予防するためにもコンドームを使用し、おなかの赤ちゃんを気づかう気持ちを忘れないことです。

妊娠13週に気をつけること

ママの健康状態や妊娠中のリスクを見るために、妊娠中に何度か血液検査が行われます。 血液型のほか、貧血、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、HIV (後天性免疫不全症候群)、ATL(成T人細胞白血病)、風疹、トキソプラズマ症、血糖値などの項目を調べます。

検査によってリスクがあるとわがっても、事前に知ることで防げることも出てきます。 検査はきちんと受けておくようにしましょう。

妊娠中の便秘対策

妊娠4ヶ月になると便秘がちになるかもしれません。妊娠ホルモンがママの腸の筋肉を緩和させ、腸の働きが鈍くなるためです。 子宮が大きくなって、腸を圧迫することも原因のひとつです。 便秘を防ぐために大切なこと、そのひとつは十分な水分です。

1日約2リットルの水分を摂りましょう。 とくに朝起きた時に水や牛乳、温かい飲み物を飲むのもいいでしょう。 生野菜やフルーツ、プルーンのほか、ごばうやひじきなど食物繊維の豊富な食品を摂ることも大事です(これらの食材は、栄養面からみても大事)。

体調が安定している人は、歩いたり、軽くストレッチしたり、体を動かすことも便秘予防になります。 便秘で悩んでいでも、自分の判断で下剤を使わないように。主治医に相談しましょう。

妊娠13週の出血、腹痛

ママの子宮は、子宮内膜を溶かしながら赤ちゃんの胎盤をつくっている最中なので、とても不安定。性器出血などのトラブルも起き やすいころです。 もし出血に気づいたら、あわてずに色や量、回数などを確認してください。 ごく少量の出血が1回あっただけなら、心配のないことがほとんどです。

ただし、自己判断せずに、産婦人科に連絡し受診してください。 おなかに痛みがあっても、安静にすればおさまってくるようなら、心配ありません。

ただよくなっても無理は禁物です、今までの生活を見直して、自分にもおなかの赤ちゃんにも負担のない生活を心がけましょう。

妊娠13週の食事で気をつけること

つわりが終わったママは、何を食べてもおいしく感じるときですが、食べる量には注意が必要です。 妊娠初期にあたる今は、赤ちゃんのためにママが余分にとる1日のエネルギーは、妊娠前に対してプラス50kcalです。

赤ちゃんもまだ小さいさいですし、安静にしていることが多いママの運動量も少ないため、それほど必要ないのです。 食欲があっても食べすぎないようにしましょう。

妊娠中に飲む水は硬水がおすすめ

妊娠中は摂取する水の「量」だけでなく、「質」にも気を配ってみましょう。 安心して飲めるよう、浄水器を使ったり、ミネラルウォーターを買うのもいいでしょう。

ミネラルウォーターを選ぶ際は、軟水か硬水かをチェックしてみましょう。 硬水にはカルシウムとマグネシウムが多く含まれでいるので、妊婦には硬水がおすすめです。

きんめだい、めかじき、くろまぐろなどのためすぎに注意

良質なたんぱく質を多く含む魚介類は、積極的にとりたい食材ですが、とる量に気をつけたい食材もあります。 きんめだい、めかじき、くろまぐろなどには、赤ちゃんの中枢神経に影響を及ぼす水銀濃度が高いものもあります。

そのため、1週間に約80gまでにとどめましょう。これを上回らなければ赤ちゃんに影響はありません。

甲状腺から分泌されるホルモンには、食品から摂取した栄養をエネルギーに変え、新陳代謝の促進や調節をする働きがあります。 このホルモンの主成分がヨウ素で、妊娠中は、いつも以上に摂り入れたい栄養素です(1日260μg)。

ヨウ素は主に海産物に含まれているので、日頃、魚介や海藻類を食べていれば必要量を満たせます。 ただし、摂りすぎても不足しても甲状腺が肥大し、その機能が低下します。

妊娠中に取りたい食物繊維

妊娠中は食物繊維を積極的に摂りましょう。 食物繊維には、便のかさを増やしたり、便を柔らかくして便通をよくする効果があります。

また、腸がコレステロールを吸収するのをおさえる、発ガン物質が腸にふれるのをおさえる、血糖値の上昇をおさえるといった働きもあるので、心血管の病気や糖尿病、大腸ガンを防いでくれます。 さらに食事の際に満腹感を感じるのを助けでくれます。 50歳以下の女性の場合、1日の摂取目安量は17gです。

食物繊維は、植物の細胞壁にある炭水化物の成分です。ゴボウ、菜の花、タケノコ、カボチャ、リンゴ、イングン豆、押し麦、おから、干し柿などに豊富に含まれています。

妊娠中に取りたい亜鉛

妊娠中は亜鉛・摂取も意識しましょう。妊娠初期の赤ちゃんは猛スピードで成長し、心臓や脳の形成を行います。 この時に不可欠な栄養素が亜鉛です。 その後の成長にも亜鉛は必要で、ママが十分な量を摂取していないと、赤ちゃんの免疫機能の形成や知能の発達に悪影響を及ばすこともあります。

また亜鉛不足は、ママの免疫力低下やつわりの原因にもなります。 妊娠中は、1日10mgの亜鉛を摂るようにしましょう。 肉類や牛乳に含まれる亜鉛は体内に吸収されやすく、魚介(とくにカキ)や海藻、野菜、豆類などもよい供給源です。 これらの食べ物を1日に2回少量ずつ食べれば、十分な量を摂り入れることができるでしょう。

妊娠中に取りたいマグネシウム

マグネシウムはミネラル成分のひとつで、その多くが骨の中に含まれます。 体内に占める量はそれほど多くなく(体重約65kgの女性で約18g)、主要なミネラルではありませんが、カルシウムの働きを助けたり、エネルギー代謝を助ける働きがあり、妊娠中は、いつもより多めに摂る必要があります(1日310mg)。

マグネシウムは加工していない食品に広く含まれます。 なかでも効率よく摂取できる食品として注目されているのが豆腐です。 豆腐には凝固剤としてにがり(塩化マグネシウム)が使われており、同時にカルシウムも含むので、マグネシウムの吸収率アップにも貢献しているのです。 このほか、豆類、魚介、チョコレート、ココアなどにも豊富に含まれています。

妊娠13週の超音波検査(エコー)写真

妊娠13週の超音波検査(エコー)写真

妊娠13週のお腹の大きさ写真

妊娠13週のお腹の大きさ写真
  • 妊娠12週の赤ちゃんは、脳、内臓、手足など、体の各器官の基礎工事をほぼ終えるころです。赤ちゃんは、このあたりで成長の速度をゆるめ、細部をより人間らしく整えることに力を注ぎます。 とはいっても、私たち大人とは比べものにならない くらいのスピードで成長します。

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  • 妊娠14週の赤ちゃんはまぶたを閉じたままですが、眼球を動かしたり、あるときは、あくびのようなしぐさをすることもあります。 手足や体全体を動かすことなど、こういったおなかの赤ちゃんの動きをすべて含めて胎動といい、これから先、ますます盛んに起こるようになります。

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  • 出典元:妊娠について知っておきたいこと
    監修 岡山医療センター産婦人科 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医 塚原 紗耶

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この記事は妊娠初期をサポートする情報メディアサイトとして病院の医師、産婦人科専門医が監修した文献をもとにFORTIESが加筆・修正し掲載しました(2018.08.06)

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