妊娠11週目 出産予定日まで203~197日

この記事の福岡の病院の産婦人科専門医が監修しています
妊娠11週
  • 赤ちゃんは羊水を飲むようになります
  • 羊水の中におしっこをします
  • 両足を交互に出す反射が見られます
  • 代謝を調節する器官が働き始めます
  • 皮膚が敏感になります

妊娠11週の赤ちゃん

赤ちゃんの頭が丸くなってきました。おしりのしっぽは、縮んでなくなっています。少しずつ、体のつりあいがとれて整ってきています。

赤ちゃんの腎臓や膀胱が働くようになったので、羊水をゴックンと飲んで、おしっことして出すことができるようになりました。これは、将来のおっぱいを飲む練習にもなっています。 赤ちゃんはいま、約30g、身長は約5cmにまで成長しました。

またこのころ赤ちゃんの皮膚はとても敏感になっているので、外からの刺激にすばやい反応を見せるようになってきます。 赤ちゃんはママの子宮の壁に足があたったり、手と手かぶれ合うと、この感覚はなんだろうと感じたりしているかもしれません。こうした刺激が、さらに 赤ちゃんの脳を発達させていきます。

赤ちゃんにいいことだったら何でもしてあげたいと、胎教に興味を持つママもいると思います。 ただ、赤ちゃんに何かを教えること とは考えないほうがいいでしょう。それよりも、ママが健康的な生活を送ることが、赤ちゃんにとっていい環境であるのは間違いありません。

胎教は、ママが音楽を聴いてリラックスできる、赤ちゃんに話しかけたりおなかをなでたりすることでママやパパが幸せな気持ちになれるなど、ママやパパが主体になることが大事。 赤ちゃんを授かった幸せを感じながら過ごせたら、それは最高の胎教です。

妊娠11週の症状

赤ちゃんの成長とともに子宮も大きくなっ て、グレープフルーツ大になりました。下腹部につれるような軽い痛みや、足の付け根あたりに違和感を覚えることはありませんか。 子宮の筋肉が引き伸ばされるときによく起こる症状です。

まだ子宮は恥骨の陰に隠れているので、おなかのふくらみとしては感じにくいかもしれませんが、徐々に大きくなっています。それがわかるのも、もうすぐです。

ごく少数の例外を除いてはこの時点ではまだ、胎動を感じることはできません。 赤ちゃんのできたばかりの筋肉はまだ弱く、体もまだとでも小さく、ママの腰の骨組みにすっ ぽりと入っているからです。

今週で妊娠3ヵ月が終了します。お腹の中に赤ちゃんがいるという事実に、喜びがこみあげてきたり、不安になったり、いろいろ考えてしまうかもしれません。 そうしたあなたの気持ちをパートナーに伝え、 共有しましょう。妊娠という出来事は、ふたりで実感し、責任を持つことなのです。

妊娠中の体重管理

これまでに体重が1~2kg増えた人もいると思います(つわりで少し減っている場合も、あまり気にしないように)。 妊娠前に平均よりやせていた人は、もっと体重が増えているかもしれません。

太り気味の人の場合、体重の増え方はもう少し穏やかになります。 経産婦の場合、初めての妊娠よりも体重が増えやすい傾向があります。また、その増え方も前回の妊娠時とは異なってきます。

妊娠中のホルモンの変化でおこる症状

この時期たまに頭痛が起こるかもしれません。妊娠中の頭痛は、ホルモンバランスの変化、ストレス、鼻づまりなどによるものです。

おりものが増えるのもホルモンの変化のせいです。ただし、白っぽいおりものがたくさん出る時は、医師に相談しましょう。

立ちくらみやめまいを覚えた時はいったん横になって足を頭より高い位置に上げ、落ち着いたら、ゆっくりと起き上がりましょう。 もし倒れるようなことがあったら、すぐに医師に連絡を。医師はきちんとした原因を見つけてくれるはずです。

ときどき立ちくらみなどを感じるとしても、この頃になると妊娠生活に体も心も慣れてきて、精神的には安定してくるかもしれません。

妊娠11週に気をつけること

ふだんよりも暑く感じるのは、基礎体温の高温期が続くためだけではなく、ママの基礎代謝が妊娠によって上がっていることにも関係しています。

赤ちゃんとママの2人分のエネルギー(熱)を、ママの体が盛んに燃やしているような状態といったほうがわかりやすいでしょう。

夏の妊婦さんは特に暑さがこたえるかもしれませんね。冷やしすぎはよくありませんが、エアコンを上手に使って快適に過ごす工夫をしましょう。

風邪をひいたら

長い妊娠期間ですから、風邪をひいてしまうこともあると思います。風邪のウイルス自体をやっつける薬は今のところないので、つらい症状がなければ、安静にして寝ているのがいちばんです。

風邪を起こすウイルスや細菌はたくさんありますが、胎盤を通して 赤ちゃんに感染することはまずないので安心してください。

ただ、妊娠への影響を心配するあまり、つらいのにがまんして症状をこじらせるのはよくありません。適切な治療で症状を軽くしましょう。医師との相談なしには、絶対に薬を飲まないようにしましょう。

流産の約70〜80%は妊娠11週目以前に起きます

妊娠の約15%は流産」で、中でも70~80%が「妊娠11週目以前の流産」(妊娠12週未満の流産)なのです。 妊娠初期の流産は胎児の染色体異常などが原因であることがほとんどです。流産は、ママのせいではありません。

感染症に注意

妊娠中にはいくつか気をつけたい感染症がありますが、水ぼうそう(水痘)もそのーつ です。通常は自然に治りますが、妊娠中には じめて感染すると重症化する可能性があるので免疫のないママは要注意です。  

妊娠20週までと、お産直前に感染した場合は、赤ちゃんへの影響が心配です。地域の水ぼうそうの流行情報に気を配り、水ぼうそうにかかっている人との接触を避けるなど、 予防を心がけましょう。

妊娠11週の食事で気をつけること

健康的に体重が増えるように次のような栄養の摂り方を心がけましょう。妊娠中に増加する体重のほとんどは、胎盤、 子宮、血液、乳腺、そして赤ちゃんの分です (これらは脂肪分のほとんどない組織)。

体重が増えすぎると、気分がよくないだけでなく、妊娠線が出たり、出産後に体重を戻すのが大変になります。

1日の総カロリーは、通常時よりも初期は 50カロリー、中期は250カロリー、後期は500カロリー増

  • タンパク質は10g増
  • 葉酸は200μg増
  • 鉄分は約2倍
  • カルシウムは1日600mgを目標に

専門家によると、妊娠期間中に木の実(とくにアーモンド、ピーナッツ、オリーブオイル)から脂肪分を摂取した妊婦は、低脂肪の食事を心がけた妊婦に比べで、出産後の体重の戻りが早く、その体重を維持する傾向がみられるようです。

天然のアップルジュース

砂糖や保存料などが含まれていない天然のアップルジュースは、鉄分、カリウム、 マグネシウムが豊富に含まれており、手軽に栄養補給できる飲み物です。

カルシウムは毎日とる

カルシウムは、赤ちゃんの骨や歯をつくるために不可欠な栄養素。カルシウムは妊娠前から必要量に足りていないことが多いといわれているので、特に意識してとるようにしたいものです。 牛乳や乳製品は体内でのカルシウム吸収率が植物性の食品よりも高いため、毎日とることをおすすめします。

小魚や大豆、大豆製品などの比較的カロリーの低い食品も、上手に組み合わせて食べましょう。 また、干ししいたけやしらす干しなどに含まれるビタミンDは、カルシウムの吸収率を高めます。

妊娠中は鉄分の補給を

妊娠中は鉄分の補給を心がけましよう(1日約20mg)。妊娠中、ママの体内では血液と赤血球が増産されるので、いつも以上に鉄分が必要になるからです。

鉄分を多く含む食材は、豚レバー(50gに6.5mg)、納豆(1パックに1.7mg)、小松菜(100gに2.8mg)、ほうれん草(100gに2.0mg)、ひじぎ(5gに2.8mg)。 しじみ(30gに1.6mg)など。

つわりなどで食品から毎日必要量摂取するのはなかなか大変ですので、鉄のサプリメントを活用することをおすすめします。

タンパク質をとる

動物性の食品(肉、魚、牛乳、乳 製品など)は、ビタミンBが豊富なタンパク質食品です。また、豆類や豆腐、納豆、ゴマなどを穀物と一緒に食べると、バランスよく良質のタンパク質を摂ることができます。

ただし、肉類の食べすぎは体によくない脂肪の摂りすぎにつながるので、鶏のササミを使ったり、牛肉や豚肉は赤身の部分を選び、さっとボイルして脂肪分を除いてから調理するのがいいでしょう。 食あたりを防ぐため、きちんと火を通すようにしましょう。

妊娠11週の超音波検査(エコー)写真

妊娠11週の超音波検査(エコー)写真
  • 妊娠10週ごろの赤ちゃんは、個人差がほとんどない時期です。超音波検査(エコー)で、赤ちゃんの頭のてっぺんからおしりまでの長さ(頭殿長:CRL)を測ることで、今の時点での妊娠週数がほぼわかります。

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  • 妊娠12週の赤ちゃんは、脳、内臓、手足など、体の各器官の基礎工事をほぼ終えるころです。赤ちゃんは、このあたりで成長の速度をゆるめ、細部をより人間らしく整えることに力を注ぎます。 とはいっても、私たち大人とは比べものにならない くらいのスピードで成長します。

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  • 出典元:妊娠について知っておきたいこと
    監修 岡山医療センター産婦人科 日本周産期・新生児医学会 母体・胎児専門医 塚原 紗耶

妊娠初期をサポート| FORTIES

この記事は妊娠初期をサポートする情報メディアサイトとして病院の医師、産婦人科専門医が監修した文献をもとにFORTIESが加筆・修正し掲載しました(2018.08.06)

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