妊娠初期をサポートします
妊娠12週

妊娠12週出産予定日まで196~190日

  • 赤ちゃんのおなかに腸が収まります
  • 歯ぐきの中に乳歯のもとがそろいます
  • 声帯ができ始めます
  • ママのつわりが治まるころです
  • 妊婦健診が4週に1回になります

赤ちゃんの様子

脳、内臓、手足など、体の各器官の基礎工事をほぼ終えるころです。赤ちゃんは、このあたりで成長の速度をゆるめ、細部をより人間らしく整えることに力を注ぎます。

とはいっても、私たち大人とは比べものにならない くらいのスピードで成長します。

最初、赤ちゃんの体の外に出ていた腸は、おなかの中へ移動してきて折れ曲がるようにして収まってきます。腸の内側の壁には、栄養分を取り込むためのしわがつくられ、どんどん面積を広げています。

赤ちゃんの栄養補給や老廃物を取り除くといった仕事の大部分は、ママの体に頼っていますが、こうした消化器官の発達が進むことで、赤ちゃんの体もそれを補佐するようになっていきます。

赤ちゃんが過ごしている羊水は、最初のころは羊膜からしみ出してきていました。けれども、赤ちゃんの羊水を飲む量が増え、おしっこの量も増えてくると、羊水の成分は主に赤ちゃんのおしっこが占めるようになっていきます。

赤ちゃんの新陳代謝は加速していき、赤ちゃんを通して羊水は数時間ごとに新 しいものに入れ替わるようになります。

また手足の骨の主な部分が、かたくなってきて います。骨がしっかり発育してきたので、頭や太ももの骨が超音波検査でもはっきりと見られることが多くなります。

そのため、頭の横幅(児頭大横径:BPD)や太ももの骨の長さ (大腿骨長:FL)を測って体重を推定できるようになります。 また、超音波画像に全身が映り体の形もはっきりわかるころなので、ママも必見です。

ママの様子

ママのおなかも目立ち始めてきます。妊婦健診はそろそろ4週に1回。子宮がおなかの上からふれてわかるようになると、メジャー で子宮底長を測るようになります。

子宮底長とは、恥骨の上端から子宮のいちばん上(子宮底)までの長さのこと。妊娠週数に見合ったサイズになっているかを見て、赤ちゃんが順調に育っているか、羊水の量が正常かを診断する目安にします。

しかし、子宮や赤ちゃんの発育などは、超音波検査からの情報のほうがより正確。子宮底長やおなかの大きさには個人差もあるので、数値が大きい、 小さいについては心配しなくて大丈夫です。

体を締めつけて血液の流れを悪くしないように、適度にゆったりしている洋服を着ましょう。まだマタニティ服を着るほどでもないかもしれませんが、普段の服とマタニティ服の中間くらいの、ゆったりしたセーターやストレッチパンツなどを着てみましょう。

つらかったつわりが治まり、前向きな気分になれるママが多くなるでしょう。まだ終わっていなくても、あと2週間もすれば霧が晴れたようにすっきりすると思います。

ただ し、気分がよくなる一方で、猛烈な食欲に襲われ、ここで一気に体重が増えてしまう心配もある時期です。気を引き締めていきましょ う。

まれですが、つわりの症状がもっと長引くこともあります。つらいでしょうが、医師 や助産師、病院の栄養士のアドバイスを受けながらがんばって乗り切ってください。

つわりによって特定の食べ物が食べられない人はその食べ物を避けることで不足してしまう栄養分、ビタミン、ミネラルがないか気をつけましょう。

しばらくは頻尿が続くでしょう。これはママの体が効率的に老廃物を体外に排泄し、栄養を体中に循環させようとしているから です。

経産婦の場合、子宮に対しての筋肉の抵抗力と、膀胱にかかる圧力が弱くなっているので、最初の妊娠時よりお腹が目立ってきます。

そのため、すでにマタニティ服をきている人もいるかもしれません。 腰が痛くなってきた人もいるでしょう。 妊娠すると、13週頃までに腰痛を経験する人が多いようで。

腰痛のいちばんの原因は、子宮が大きくなるのにつれ、出産に備えで しかん 腰と背中の関節が弛緩して骨盤が閧いてくるか らです。

この体の変化にはリラキシンというホルモンが影響していますが、リラキシンの生成 は、15週にピークを迎え、出産後も48時間は体内に多く見られます。

半数近くの妊婦が腰の痛みを経験しますが、とくに脊柱側湾症の人、 妊娠前から腰痛持ちだった人、すでに子どもがいる人などは、ひどい腰痛を経験していること でしょう。

背が高く、体脂肪の少ないタイプのほうが、一般的に腰痛を感じやすいようです。

妊娠12週に気を付けたいこと

これまでの2ヵ月同様、いまは普段よりも疲れやすい時期。体からのメッセージ をよく閧いて、必要に応じて体を休められるよ うにスケジュールを調整しましょう。

1日1回は、おなかの赤ちゃんに「元気っ」 と声かけすることを習慣にしてみましょう。

これは、おなかに赤ちゃんがいることを忘れずに、赤ちゃんのためにいいことは何だろう、 と意識して生活するということ。

毎日赤ちゃんに話しかけていると、ママが無理をしそう なときには、赤ちゃんがブレーキをかけてくれるものです。

また、妊娠やお産に対する不安も、「赤ちゃんに会うためにがんばろう」と前向きにと らえる気持ちに変わっていくことでしょう。

妊娠中の頻尿に気を付ける

さっき行ったのに、またトイレに行きたいということが多くなります。おなかに力が入 ったり、くしゃみをしたりしただけで尿がも れるということ机少し大きくなった子宮が、 すぐそばにある膀胱を刺激するために起こる ものです。

尿意があるのにがまんすると、膀胱炎を引き起こす心配も。したくなくても定期的にトイレに行く習慣をつけるといいでし ょう。

尿もれには、消臭効果もある専用パッ ドを使用すると快適に過ごせるでしょう。 妊娠中は、普段よりも膀胱炎にかかりやすくなります。

もし膀胱内に細菌がいるとなる と、トイレを我慢するほど細菌を増殖させることになります。尿意を感じたらすぐにトイレに行きましょう。体内システムを洗浄するためにも、水をたくさん飲みましょう。

適度なビタミンCや、クランベリージュースなど酸の多く入った水分を多く摂ると、膀胱炎にかかる確率を下げることができます。また、清潔を保つために、トイレの前後には手を洗いましょう。

用を足した後は、前から後ろの方向にふきましょう。

妊娠線の予防について

まだ心配はない時期ですが、妊娠線を予防 したいママはたくさんいると思います。妊娠線とは、急激に大きくなるおなかに、皮膚の伸びが追いつけず、表面のすぐ下の組織に亀裂ができてつく跡のこと。

産後目立だなくな るものの、できてしまうと、完全に消えることはありません。実はこの妊娠線、腹筋の力が低下していると、いっそう出やすくなるといわれています。

妊娠中には、通常の腹筋運動をすることは無理ですし、試みてもいけませんが、腹筋の力が低下しないように軽い運 動は心がけるようにしましょう。

妊娠中の歯のトラブル歯周病

妊娠中の歯のトラブルで、最も注意が必要 なのは歯周病です。妊婦さんが悪化した歯周病を持つ場合、早産(や赤ちゃんが小さく生まれる確率が6倍も7倍も高くな るというデータがあります。

特に妊娠中は口の中の環境が変わり、トラブルが起こりやすくなるもの。歯周病は症状が進行しないと痛みなどの自覚症状が出にくく、気づきにくい病気です。

つわりが治まり安定期に入ったころに、気になる症状がなくても、一度歯科でチェックしてもらうといいでしょう。

妊娠12週の食事と気を付けること

ドライフルーツで鉄分を

ドライフルーツには鉄分が多く含まれています。レーズン1カップで5.8mg、ア プリコット1カップで8.2mg、ビーチ1カップ で9.6mgほど。

また、プルーンジュース1カッ プには10.5mgの鉄分が含まれでいます。レバー が苦手な人や外食が多い人は、ドライフルーツ を常備するのもいいでしょう。

この時期、1日に必要な鉄分は最低19.5mgです。

便秘が続いたら善玉菌を

便秘が続いていたら、腸内環境を整えることも考えてみましょう。そもそも腸の中には 善玉菌と悪玉菌がいて、そのバランスがくずれて悪玉菌が増えると、便秘や下痢を起こしやすくなるのです。

善玉菌を増やす食品には、 オリゴ糖が含まれるごぼうや玉ねぎ、乳酸菌を含むヨーグルトや納豆、キムチなどがあり ます。メニューに取り入れてみてください。

妊娠中に取りたいビタミンC

ピーマンにはビタミンCが豊富です。妊娠中、1日に必要とされるビタミンCの量は110mgですが、生のピーマン1個には94mg ものビタミンCが含まれています。サラダなどに入れて日常的に食べるように工夫しましょう。

加熱するとビタミンCの量は減りますが、 それでも1個につき約70mgを摂取できます。

スープやオムレツの具にしたり、肉と一緒に炒めるなどして食べましょう。また、ビタミンC はキャベツにも豊富で、100g につき41mg含まれています。

葉酸サプリ

妊娠初期に意識して取り入れたい葉酸

妊娠初期に必要とされる栄養素が葉酸です。妊娠の1ヶ月前から妊娠4ヶ月までの間に葉酸を十分に摂取すると、胎児の脳や脊髄の発達異常である神経管閉鎖障害の発症リスクを減らせることがわかっているからです。

妊娠する前から必要だったなんて、もう遅い、と気にするママもいるかもしれませんが、それほどリスクは高くありません。葉酸はこれからの妊娠期や授乳期にも必要な栄養素なので、これを機会に意識してとりましょう。

  1. mamate

    妊娠してから出産までの赤ちゃんの成長やママの様子を紹介しています。赤ちゃんに会えるその日までを、安心して大切に過ごしていってほしいと願っています。