卵子に精子を直接注入する顕微授精(けんびじゅせい)

重度の男性不妊にも有効な治療法
顕微授精

卵子と精子を同じ容器に入れ、たくさんの精子のなかで自然に受精させる体外受精に対し、顕微授精では細いガラス管のような器具を用いて、卵子1つにつき、1つの精子を受精させます。精子を卵子に直接注入するので、運動能力のない精子や精巣から取り出した精子細胞でも妊娠が可能。

重度の男性不妊であっても妊娠した例は数多くあります。男性不妊のほか、体外受精では良好な受精卵ができにくいケースにも顕微授精は有効だといわれています。レーザーを使い受精を促すアシステッドーハッチングや二段階移植など、受精や移植の手段もさまざまです。

顕微授精について

体外受精と顕微授精の違いは受精の方法のみ。そのほかの過程は両者ともまったく同じです。体外受精は卵子に精子をふりかけて自然に妊娠を待ちます。いっぽう、顕微授精は顕微鏡を見ながら卵子に直接、精子を注入して受精を待ちます。

Micro-TESE(顕微鏡下精巣精子採取術)

「非閉塞性無精子症(ひへいそくせいむせいししょう)」で精子が精液中になくても、わずかでも精巣内でつくられている場合、その精子を採り出す方法。女性側も同時に採卵し、精子と卵子を顕微授精させることが可能な病院もあります。無精子症の治療法のなかでも究極の方法と言えます。

適応する男性不妊の症状

非閉塞性無精子症

手術法

局所麻酔を施したうえで、陰嚢皮膚を約3cm切開。手術用顕微鏡で精細管を観察し、良好な精細管を選んで精子を採取します。術後の痛みが1~2日は残ります。

Simple TESE(精巣精子採取術)

精子の通り道が詰まっていて、精子が精巣から外に出られない「閉塞性無精子症(へいそくせいむせいししょう)」の場合、Simple TESEという手術で精子を取り出します。

適応する男性不妊の症状

閉塞性無精子症

手術法

局所麻酔を施したうえで、陰嚢皮膚を約1cm切開し、精細管を採取して精子を取り出します。術後の痛みは少なくて済みます。

顕微授精のメリット・デメリット

顕微授精は医師や培養士の技術がものをいう治療法です、そのため、体外受精以上に病院の治療実績が気になるところ。説明会に参加し、情報を収集するのはもちろん、気になったことはどんどん質問して。「この病院でなら任せられる」という場所を見つけてください。

顕微授精のメリット

妊娠を諦めるしかなかった重度の男性不妊でも、精子の元となる細胞(精子細胞)さえ取り出せれば妊娠が可能になったことは顕微授精の大きな功績と言えます。

顕微授精のデメリット

1回あたりの費用が百万円を超えることがあるなど、経済的負担はデメリットといわざるを得ないでしょう。また、担当する医師や培養土の技術が妊娠率に影響を与えやすいことも、顕微授精が抱える難点と言えます。

  • [1]厚生労働省 子ども・子育て支援推進調査研究事業 我が国における男性不妊に対する検査・治療に関する調査研究
    監修 湯村寧 横浜市立大学附属市民総合医療センター生殖医療センター泌尿器科
    https://www.yokohama-cu.ac.jp/...
    [2]厚生労働省 仕事と不妊治療の 両立支援のために
    https://www.mhlw.go.jp/...
    [3]顕微授精テキスト
    監修 英ウィメンズクリニック 理事長 塩谷 雅英
    http://www.hanabusaclinic.com/...

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