セックスを介さず、精子を注入する人工授精

軽度の男性不妊に有効
人工授精

人工授精はセックスを介さずに自然妊娠を目指す方法です。採取した精液を洗浄・濃縮したのち、卵子の近くまで注入することで、タイミング法よりも妊娠の確率が高まると言われています。

タイミング法を何度か試しても妊娠に至らなかった場合、次のステップとして人工授精に進むことが多いですが、男性の精子の運動率がよくなかったり、軽度の乏精子症だったりする場合は、はじめから人工授精を行うこともあります。

年齢にもよりますが、4~6回の人工授精で、およそ4割の妊娠が成立するといわれており、それ以上行っても妊娠しないときは体外受精へのステップアップを検討してもいいと思います。

人工授精の流れ

1.卵胞の状態をチェック

卵巣や卵胞の育ち具合を超音波で確認し、卵胞が発育しているかどうかを調べます。排卵障害がある場合は、排卵誘発剤が処方されます。

2.精液を採取する

排卵のタイミングに合わせて人工授精を行う日が決まったら、精液を採取します。夫の仕事の都合などで当日に採取できない場合は、凍結保存する方法も。

3.精子を子宮に注入する

精液を遠心分離器にかけて洗浄・濃縮します。卵胞の状態は超音波で確認し、専用のチューブで子宮の奥に注入します。痛みはほとんどありません。

人工授精のメリット・デメリット

人工授精を行う場合もタイミング法と同様、治療の際に排卵誘発剤を使用している病院かどうかを考えて選びましょう。そのほうが今後の治療計画も立てやすくなるはずです。人工授精をはじめる前に「○回人工授精にトライして、妊娠しなかったら次のステタプに進む」と決めておくのもよいでしょう。

人工授精のメリット

人工授精は医療の力で妊娠率を高めていますが、妊娠のしくみはタイミング法とほぼ同じです。しかし、それゆえに女性の身体の負担や費用が比較的少なく、チャレンジしやすい治療法と言えます。

人工授精のデメリット

精子の注入後は自然妊娠と同じ過程をたどるため、どうしても妊娠率にバラつきが生じます。一度行うと約半年間は継続することも、人によってはデメリットに感じられるかもしれません。

人工授精へステップアップのタイミング

女性が30歳

まだ焦らなくてもよい年齢。6周期じっくり行ってからステップアップを考えては。

女性が35歳

妊孕力(女性の生殖能力)の高いうちに妊娠を目指すためにも、ステップアップは医師としっかり相談を。

女性が40歳

40歳でも自然妊娠できる方も。医師と相談し、場合によってはステップアップを。

女性が45歳

貴重な時間を無駄にしないためにも、できれば体外受精から行うのがベター。