男性不妊とEDをサポートします
男性不妊の治療

男性不妊の治療

男性不妊の治療は、原因に応じて、薬物療法や手術療法などの治療が行われます。男性不妊の治療は大きく分けて、元気な精子を十分な数つくること、それらの精子をうまく女性の体に送り込めるようにすることです。

たとえば、精子をつくることができない場合は薬物治療で精子の状態をよくし、精子の通り道に問題がある場合は通り道をよくする手術を施し、精子の状態が改善したらタイミング法や人工授精を行います。

精子の状態が改善しないようなら、検査や手術で精巣内の精子をさがし出し、顕微授精を行います。

軽度の乏精子症・精子無力症は薬物治療で改善

精子の数が少ない乏精子症や精子の運動率が低下した精子無力症の場合、軽症なら薬物治療で状態がよくなることがあります。いちばん有効なのはクロミフェンで、人によっては漢方薬を処方することもあります。

精子は成長するまで3ヵ月かかるので、クロミフェンなら飲み始めて3ヵ月おきに精液検査をして効果を確認します。乏精子症や精子無力症が中等度~重症度の場合、人工授精(AIH)、体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)をすすめます。

静索静脈瘤があって精子が少ない場合は、手術によって精巣環境を改善させます。 術後は精液所見で7割くらいの人がよくなっており、自然妊娠できる人もいるみたいです。

しかし、術後、精巣機能が改善されない場合は、AIHやART(高度生殖補助医療)にステップする人もいます。

薬物治療 クロミフェンが第一優先 次に補中益気湯を処方

クロミフェンはLHとFSHの分泌をふやす作用があります。LHが精巣に働きかけて男性ホルモンの分泌を促し、FSHは精子形成の促進効果があります。漢方薬が効く人もいるので、希望者には補中益気湯を処方することも。費用は約3,000円。

男性不妊の約40%を占める病気、精索静脈瘤がある場合、手術で改善する場合もあります

精巣から出る静脈の血液が逆流してとどこおり、精巣の静脈がこぶ状にふくれる病気。逆流したあたたかい血液が精巣温度を上昇させ精子をつくる働きに悪影響を及ぼすもので、男性不妊患者の約40%に見られます。

治療には手術が必要で、静脈を精巣の近くで縛る低位結紮術と、そけい部より上で縛る高位結紮術があります。費用は約40万円前後。

精子が見当たらなくても、外科的治療で精子を採取できる!

精子の通り道に閉塞がなく、かつ精巣で精子をつくることができず、射精精液中に精子が認められないものを非閉塞性無精子症といいます。 染色体異常やFSHの低下、おたふくかぜによる精巣機能の障害のほか、原因不明も多く見られます。

その場合、FSHの値が正常で、ある程度造精機能が保たれている人はTESE、FSHの値が高く、造精機能に障害がある場合はMD-TESEを行って精子を採取し、顕微授精を行います。ただしMD-TESEは高度な医療技術や設備が必要なので、実施できる病院は限られます。

MD-TESEが行われている主な病院

宮城県:京野アートクリニック
栃木県:国際医療福祉大学病院
埼玉県:獨協医科大学越谷病院
東京都:木場公園クリニック、東邦大学医療センター大森病院
大阪府:IVFなんばクリニック、大阪大学医学部附属病院
兵庫県:神戸大学医学部付属病院
福岡県:セントマザー産婦人科医院

精巣にある精子がある場合の治療 TESE MD-TESE 精巣で精子が作られていれば100%採取できる

TESEは精巣を1cmくらい切開し、精巣内の精細管を採取して精子を見つける方法で、造精機能がある程度保たれていれば100%精子の採取が可能。

MD-TESEは、精巣を半分に割って精巣の全体を顕微鏡で観察し、精子がありそうな場所からくまなく見つける方法です。 精子を見つけ凍結保存できる割合は当院では約30%。どちらも術後は日帰りができます。TESEの費用は約20万円前後、MD-TESEの費用は約40万円前後。

精路が閉鎖している場合の治療

精子をつくれるのに精子が通過する道である精路に閉塞があり、射精精液中に精子が認められないものを閉塞性無精子症といいます。閉塞になる原因として、いちばん多いのはパイプカット手術、次にそけいヘルニアの手術、あとは精巣上体炎などの後天的な障害ですが、原因不明のケースも多くあります。

精路が閉塞している場合、手術をして精子の通り道を改善します。術後が良好であれば自然妊娠の可能性もあり、もしくはAIHで妊娠に近づけます。

精路再建術

精管閉塞部を手術用顕微鏡を使って再建する手術です。精巣上体炎なら精巣上体管あたりの閉塞というように、パイプカットやそけいヘルニアも閉塞部は見当がつくので、原因に合わせ、閉塞のない精管どうしを、または精管と精巣上体をつなぎ合わせます。

全身麻酔を必要とするので、3泊4日程度の入院となるみたいです。全国29施設の成績は、精子の出現率63%、自然妊娠率24%となっています。費用は約40万円前後。

逆行性射精の治療

精液が尿道口より射精されず、膀胱に逆行すること。若年性糖尿病の人に多く、直腸の手術をした人にも見られます。アモキサピン(※)を使うと、糖尿病の人の8割くらいが射精できるようになります。

勃起不全EDの治療

勃起不全に関しては、心理的なもので勃起しない場合がほとんどです。もちろん糖尿病などが原因で勃起しない場合もあります。

最近では効果てきめんの内服薬バイアグラ、シアリス、レビトラなどが出てきていますので、試されるのが一番効果的です。それでも勃起しない場合、マスターベーションができるのであれば、それは人工授精の適応になり、妊娠は十分可能です。

性行為となると勃起しないのだが、マスターベーションなら勃起するという方は少なくおりません。

EDの原因は奥さんからのプレッシャーもあると思います。「不妊ED」という単語もあるくらいです。排卵日以外は勃起に全く問題はなく、普通に性交渉ができるのに、排卵日となるとEDになってしまう方も多くいます。気長に構えて、まず人工授精にトライされるのも一つの手だと思います。

膣内での射精障害

近年非常に増えてきたのが、射精障害です。射精障害においては、マスターベーションで射精ができても、膣内では射精できないケース(膣内射精不能)が半分以上を占めます。

原因としては、誤ったマスターベーション(布団に強くこすりつけることなど)や性交に集中できないことが挙げられます。

不妊治療を優先させる場合は、マスターベーションなどで精子を採取して、人工授精や体外受精、顕微授精を行います。

男性不妊治療費への助成

特定不妊治療を行うために必要とされる精巣内精子生検採取法(TESE)や精巣上体内精子吸引採取法(MESA)などの男性不妊治療を行った場合、助成が受けられることがあります。

都道府県によって条件が異なりますが、埼玉県では上限15万円を助成(初回は上限30万円)。39才までは通算6回まで助成されますが、助成が上限回数および年齢に達したら終了に。

  1. E.T

    精液検査の結果、基準値の5分の1で妊娠は難しいといわれ愕然。そこから男性不妊を克服して自然妊娠。男性不妊だった時の経験、セルフケア、情報をまとめていこうと思います。よろしくお願い致します。