男性不妊とEDをサポートします
男性不妊の検査

男性不妊の検査、精液検査

精液検査は男性不妊検査の中で最も大切なものの一つです。精液検査とはその名の通り、精液中の精子の性状を調べる検査です。

精子は基本的に体外に射精されますので、女性と比べるとその検査は至って簡単です。一般的な精液検査では「精液量」「精子濃度」「精子運動率」「精子奇形率」「白血球数」を調べます。

男性不妊検査方法

病院を訪れると検査の前に問診票に記入します。記入する内容は妻の妊娠・流産歴、自分が妻以外の女性を妊娠させた経験、手術歴、精巣を打撲したケガをした経験、おたふくかぜのとき精巣が腫れたかどうか、高熱を出した経験、性感染症の病歴、薬の服用、喫煙、飲酒、性欲、射精の早さ、快感の有無、体毛や精巣の変化、早朝勃起の有無、性交渉の回数、マスターベーションの回数、今日までの禁欲期間、妻の不妊治療などです。

検査の流れ

  • 問診表に記入する
  • 診察(陰のう部の触診と超音波検査) 
  • 精液検査を受ける(クリニックの個室、または自宅で採取) 
  • 精液検査に問題があれば、再検査
  • 複数回の精液検査で問題があれば、血液検査

精液検査の正常値

自然妊娠が可能かどうかは、WHOの精液所見でみます。これは、下限基準値といって、この値以上でないと性生活による妊娠は難しいとされています。

ですが、健康な男性であっても、また妊娠をさせたことのある男性の中にもWHOの精液所見の基準に満たないこともあります。

正常精液所見(WHOの下限基準値) 2010年

  • 精液量:1.5ml以上
  • 総精子数:3,900万個以上
  • 精子濃度:1mlに1500万個以上
  • 精子運動率:運動精子が40%以上、前進運動精子が32%以上
  • 正常形態率:4%以上
  • 総精子数:3900万個以上
  • 生存率:58%以上
  • 白血球:1ml中に100万個未満
  • pH:7.2以上

精液検査からわかる男性不妊の原因

検査の時期によりかなりの変動がありますが、精液量がほぼ0mlあるいは1ml以下の場合は、逆行性射精(膀胱内に射精してしまう)、射精管の閉塞、もしくは精液の産生障害が考えられます。

逆行性射精を疑う場合は、射精後の尿検査をして、尿中に精子が認められるかどうかを検査します。精子濃度が1500万/mlより低い場合を「乏精子症」と呼びます。

中でも500万/ml以下の場合は「高度乏精子症」、射出精液内に全く精子がいない場合は「無精子症」と呼びます。

精子運動率が40%以下の場合を「精子無力症」、運動精子が全くいない場合を「精子死滅症」と呼びます。

また数は少ないですが、奇形精子が70%を超えると「奇形精子症」となります。

妊娠しやすい精子濃度は4000万/ml以上

妊娠しやすいのは一般的には精子濃度4000万/ml、運動率50%以上です。この値に満たない場合は、精子を調整して子宮内に注入する人工授精を行う施設が多いです。

精液検査は2~3回は受ける、良い検査結果を出す方法

精液検査をした結果、「基準値よりも精子が少ない」と医師にいわれたら、少なからずショックを受けると思います。

しかし、通常は1回だけの検査で「男性不妊」と断定することはありません。1回しか検査をしていないのであれば、再度検査をしてもらうか、男性不妊に詳しい泌尿器科で検査するのがおすすめです。

射精はメンタル面と大きく関係がある行為です。その日の体調や採取時の緊張なども、精液検査の結果に影響します。

精子は、日々つくられますが、体調やストレス、環境などによっては、同じ人でも精液量や精子数などが2~4倍も変動することが知られています。

だから、できるだけリラックスした環境で射精して、その精液を検査してもらうのが望ましいです。

また、精子の質は年齢の影響は受けないと考えられていましたが、近年では加齢とともに質的低下もあることがわかっています。

「乏精子症」は、精液1ml中の精子の数が1500万以下の場合をいいます。検査の結果がこの数値になったのは、その日の精子が「たまたま少なかった」かもしれません。

これは、2回、3回と検査を重ねれば変わる可能性があります。1~3週間くらいあけて2回行うとより正確です。

採取は最初をとり損なわずに

採取の仕方ですが精液検査用の容器を渡されその中に射精します。そのときよくあるのが容器からはみ出してしまったり入らなかったりするとり損ねです。

射精するときの最初のピュッに多くの精子が含まれているので、この第1分画をとり損ねた場合は、精液検査の結果が悪くなります。

検査する時間帯はリラックスできるとき

出勤前の精液検査よりも仕事終わりでリラックスしているほうが、精液検査の結果がよくなることが多いといわれています。

最初の検査検査がよくなかった場合、再度検査するときには曜日や時間を変えてみるのをお勧めです。

精液検査はできるだけ自分がリラックスできる状態の方がいいのです。

病院より自宅採取のほうが精液の質が高い?

スウェーデンのマルメ大学病院の研究チームは、379名の男性を2つのチームに分け、それぞれ自宅と病院の採精室で精子を採取してもらい、精子の質を調査、自宅のほうが精子濃度64%、運動率で54%高く、奇形率は病院採取の精子より低かったと報告されています。

精子は、私たちが考えている以上にデリケートです。自宅のほうがリラックスする分、結果がいいのかもしれません。日本では、男性をほめると精液検査の結果がいいという報告もあります。

搬送方法

自宅から病院が近ければ、あらかじめ容器をもらっておいて、自宅で射精して持参することもできます。目安は1時間以内、移動中は容器をあたためすぎず、冷やしすぎず、という環境で。精子は10度台の気温にとても弱い(Cold shock)ので、冬は人肌でぬくめながら運ぶといいです。

また温めすぎることもよくありません。精子の温度は32~34度程度が最も質が良いとされています。反対に39度以上になると一気に精子はダメージを受けます。搬送は「ポケットに入れる」「ブラジャーに挟む」などがいいようです。

検査の費用

約1200円~ 

ホルモン検査

精巣の造精機能などを診る内分泌系の働きをチェック!

血液検査で、FSH (卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、テストステロン(男性ホルモン)、PRL(プロラクチン)などの値を調べます。この検査により、精巣や脳下垂体の機能異常、高プロラクチン血症の有無などがわかります。

検査の費用

約3000円~

その他の検査

触診や超音波で精巣を細かく検査

触診のほか、陰嚢部にゼリーをつけて超音波プローブをあて精巣を調べる陰嚢部超音波検査もあります。

精巣の容積やサイズを測り、精巣腫瘍や精索静脈瘤の有無などをチェックします。

精巣上体(副睾丸)や精管などが詰まっていないかなども詳しく調べます。染色体検査では、血液中のリンパ球の染色体異常を調べ、抗精子抗体の有無も調べます。

検査の費用

視診・触診は約1000円、超音波検査は約1000円、染色体検査・遺伝子検査は約3万~7万円

検査する病院は泌尿器科

産婦人科に通っている人ならば、泌尿器科を紹介してもらうこともできます。産婦人科では精液検査はするものの、もし「精子の数が少ない」という結果がでても、その原因を調べる検査や治療ができない場合が多いからです。「男性の精子や性機能について詳しいのは泌尿器科です。

検査の結果によっては、治療方針も変わってきます。自然妊娠が望める数字であれば、急いで高度な治療に進む必要がなく、身体的な負担(おもに女性)も経済的な負担も少なくてすます。そのためにも、泌尿器科でできるだけリラックスした状態で精液検査するのがおすすめです。

男性不妊のサプリと自宅でできる精液検査

男性不妊のサプリには亜鉛とコエンザイムQ10が含まれているものがおすすめです。研究で亜鉛は男性の精子数を改善しコエンザイムQ10は精子の運動率を改善することがわかっているからです。

またとにもかくにも、男の妊活にとって必要最低限かつ最重要なのが「精液検査」です。だけど病院に行って検査するなんて……そんな方にピッタリなのがポストに投函するだけで検査可能です。

メールで検査結果が送られてくるので、仕事が忙しくてクリニックに行けない方にもおすすめです。

  1. E.T

    精液検査の結果、基準値の5分の1で妊娠は難しいといわれ愕然。そこから男性不妊を克服して自然妊娠。男性不妊だった時の経験、セルフケア、情報をまとめていこうと思います。よろしくお願い致します。